私の天職と、本職。
更新日:2021年11月14日

私は最近、京都で陶芸作品を作りながら、本格的に絵画造形講師としての活動を開始しています。
台北より2016年に日本に帰国してから6年近くが経ちました。
京都に住み始めた頃は電気窯もなかったので、何か仕事を探そうと思った時に、なんとなく福祉施設の求人を探しました。
するとちょうど自宅近所の児童館の先生のお仕事をいただきました。
それから半年後、オーダーした電気窯が手に入り自宅で陶芸教室を始めたので、今では児童館は陶芸教室のお仕事だけさせていただいています。
それ以降の3年間、縁あって大丸百貨店と阪急百貨店催事のお仕事を定期的にいただいて、人形やオブジェ、アクセサリー、額装作品を制作しては、3年間たくさんのお客様にお買い上げいただきました。
お客様の声を直に聞けて顧客志向が学べる、素晴らしい経験をしました。
そして今年の春、京都大丸で個展をさせていただいた頃には、
『しばらく催事をお休みして、個展や展覧会にしぼり、先生の仕事に力を入れよう』 そう決心していました。
すると途端に、福祉施設の絵画造形講師の大きな仕事が私の元に舞い込みました。
私の中のスイッチが切り替わった音が聞こえたのかしら⁈と、自分の引きの強さにビックリしました。
その仕事は、まさに私がしたかったものです。
ちょうど半年前にそういう仕事をしたくて、臨床美術士の資格を取得していました。 勉強は今も継続中です。
進もうとする方向が自分の人生と一致している時は、見えないサポートが入るみたいです。
反対に外れてしまっている時は、がんばってもあまり結果が出ません。
そういうことを私が話すと、うんうんと分かってくれる友人が周りにたくさんいます。
私に先生業に力を入れるのを決心をさせてくれたのは、
『真理子は教える仕事が絶対合う』
『まりちゃんの陶芸は天職よ、でも本職は別にあるよ』
と2人の友人に断言された事です。
私はその意見は正しいと感じたので、今の仕事のやり方の参考にさせていただいています。
今、私の心の中で大切にしているキーワードは『本物』です。
物事の本質を見極めながら、自分も見かけ倒しでなく本物になれる様にがんばります。
※ 写真は自分をモデルに練習した陶芸作品です。よくお客様に聞かれるのですが、体の中は空洞です。型を使わず手びねりで作っています。